Apache HTTP サーバ バージョン 2.2
アップグレードを簡単にするために、既存の Apache ユーザに
非常に重要な情報をこの文書にまとめています。これは短い
注意書きとして書かれています。より詳しい情報は 新機能の文書や
src/CHANGES
ファイルで見つけられると思います。
この文書は 2.0 から 2.2 への変更点だけを説明します。 もし 1.3 からのアップグレードをするのであれば、1.3 から 2.0 へのアップグレードの文書 も参考にしてください。
コンパイルの過程はバージョン 2.0 で使われているものと非常に
よく似ています。古い configure
コマンドライン
(インストールしたサーバのディレクトリにある
build/config.nice
)
が、ときには使えるでしょう。最も大きな変更点はモジュールの名前の
変更を入れるために必要とされるもので、特に認証と認可のモジュール
の変更点です。
変更の詳細の一部は:
mod_imagemap
に名前を
変更しましたmod_auth_basic
と、
mod_authn_file
, mod_authz_user
そして、mod_authz_groupfile
に分かれ
ました。mod_authz_host
に名前を
変更しました。mod_authnz_ldap
に
名前を変更しました。あなたが使っているバージョン 2.0 用の設定ファイルとスタート
アップスクリプトは通常バージョン 2.2 でも変更せずに使えます。
特定の設定については 以下に議論するようにいくらか小さな
調整が必要となるかもしれません。 さらに、
LoadModule
ディレクティブを使って動的にモジュールを読み込んで使って
いる場合には、上に挙げたモジュール名の変更を考慮する必要が
あるでしょう。
もし、あなたがバージョン 2.2 のデフォルトの実行時設定を使う
ことを選ぶなら 最も基本的な設定以外は除外されていて 非常に
簡単化されていることに気付くでしょう。
より高度な機能に関する実行時の設定の例が、インストールした
サーバの conf/extra/
のディレクトリに入ります。
デフォルトの設定ファイルは conf/original
にインストールされます。
実行時の設定の主な変更点を挙げると:
apachectl
のオプションであった
startssl
は無くなりました。
SSL サポートを有効にするには httpd.conf
を
編集して関連する mod_ssl
ディレクティブを
入れるようにし、それから apachectl start
で
サーバをスタートしてください。
mod_ssl
を有効にする設定ファイルの例が
conf/extra/httpd-ssl.conf
にあります。UseCanonicalName
は
Off
となりました。もし、このディレクティブを
実行時設定ファイルに書いていなかったら、旧バージョンでの
ふるまいを維持したい場合には UseCanonicalName On
を
加えておくことができます。mod_userdir
モジュールは、
ディレクトリ名を指定したUserDir
ディレクティブが
設定ファイルに書かれていなければ
リクエスト時に動作しないようになりました。 古いデフォルト
動作を復元させたい場合には、設定ファイルに UserDir
public_html
を入れておいてください。mod_auth_digest
にあった
AuthDigestFile
ディレクティブは、
AuthUserFile
に吸収され、 mod_authn_file
の一部となりました。mod_cache
は標準モジュールになりました。mod_disk_cache
は標準モジュールになりました。mod_mem_cache
は標準モジュールになりました。mod_charset_lite
は標準モジュールになりました。mod_dumpio
は標準モジュールになりました。バージョン 2.0 のために設計された多くのサードパーティ モジュールは Apache HTTP サーバ・バージョン 2.2 で、変更無しで 動作するでしょう。しかし、全てのモジュールはロードの前に再コンパイル する必要があります。